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「ネギダール」の人物像 [分類待ち]


歌うクジラ 上

歌うクジラ 上

  • 作者: 村上 龍
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/10/21
  • メディア: 単行本

 久々に読んだジャンル日本の小説。知り合いから教えて貰った番組に出ていた縁で村上龍の番組出演、たまたま電子書籍の会社を創設すると知った頃、本屋に平積みになっていたのがコチラ「歌うクジラ/村上龍著」である。

 村上龍は⇒「半島を出よ/村上龍著」以来の2作品目であるが、近未来SFチックという意味では、今回も同じようなテイスト感であった。そのため、読むのにとてつもない時間が取られ、1冊5時間程度かかったのではないかな?

 たまには、小説でも読んでみるかという安易な考えであったが、ここまで時間を取られてしまうとは思わなんだ(笑)。この作品、私なりに超簡約してみると、あの独特の言い回しや表現の長さが好きな人は面白く読めるのではないかということ。

 この作品は、「2022年のクリスマスイブ、ハワイの海底で、グレゴリオ聖歌を正確に繰り返し歌うザトウクジラが発見された・・・・。そして100年後の日本、不老不死の遺伝子を巡り、ある少年の冒険の旅が始まる。」

 という、少年の冒険の旅がメインなのだが、真ん中を大幅に削っても、作品としては成り立ちそうな感がある(笑)。ただ、それがメインと言われれば、そんな気もしなくない、そんな作品であった。

 作品の感想自体はこの程度で済まして(笑)。2年振りかな?小説を読んだのは。今回、この作品を読んで思ったのは、この作品を読んで感じた臨場感は私だけのものだということ。

 何が言いたいかというと、文字による説明文で、読者が同じものを想像することは有り得ないと思って読んでいたわけ(当たり前か(笑))。

 途中で出てくるネギダールとかいう名前の猿と中国人のDNAを組み合わせて生まれた女性ということだが、話は通じるけども、同じイメージを共有することはほぼ不可能だろう。

 最初からずーっと一緒にいたサブロウは、なぜだかモトクロス用のプロテクターをつけている高校生時代の友人O君のイメージだし(笑)。

 後は、小説とは言えども、圧倒的な情報量なので、ある種の情報誘導に自分が導かれるかも知れないなという印象を持った。

 そうだ、遺伝子操作うんぬんかんぬん、四足歩行から二足歩行など、自分の臨場感より低い次元の話が出てくると、臨場感も醒めるね(冷める)(笑)。それは、それで小説というジャンルになるのかも知れないけど。

 それにしても、「半島を出よ」と「歌うクジラ」、両作品を読んで、よくこんな文章量の作品を作るもんだと純粋に思った。どのくらい時間かけてるんだろうな~(笑)。最後は、こんなくだらない事でしめるのであった。
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コメント 2

sumisumi

とってぃさん☆小説はめずらしいことですね。

たまにはそのジャンル読書も想像力アップになるのかもしれないですね。

クジラは歌っているのか知りませんが、実際にクジラ同士は会話しているそうです。人間の聴力域を超えた周波数なので機械で録音しているドキュメンタリーが記憶あります。
また、その機械で録音した音はまるで音楽のように聞こえてきました。
なので歌うくじら、から連想して思い出しました。

ウミガメは宇宙の最初からいるらしいし、くじらは違う銀河宇宙から地球へテレポしてきたらしい。

あっ、超妄想銀河突入時間がきました。

またぁ〜!ヾ(*'-'*)
by sumisumi (2011-01-15 01:37) 

とってぃ

sumisumiさん☆一歩間違えると村上春樹並みの人気のようです。

個人的には、年末最終日に借りられたので、実質1週間ほど貸出期間が延びて助かりました。西先生の本もあったので、読みきれないこと必至でしたね(笑)。

記事に書こうか悩んだんですが、この小説、なんとクジラなんて出てくることないのです(笑)。

クジラはそういうスーパーパワーがありましたか。人間がわからないだけで、案外他の生物もある程度の会話はしているのかも知れませんね。

違う銀河宇宙からテレポしてきて、すっかり海のものとして活動しているのはすごいな~。

しかーし、小説はしばらく時間があるときまで封印します(笑)ヽ(´ー‘)ノバイバイ。

by とってぃ (2011-01-15 07:34) 

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