SSブログ

コンクリ漬けの建築史 [分類待ち]


健康住宅革命―健康住宅革命「木」と「漆喰」を見直す

健康住宅革命―健康住宅革命「木」と「漆喰」を見直す

  • 作者: 船瀬 俊介
  • 出版社/メーカー: 花伝社
  • 発売日: 2011/03
  • メディア: 単行本

 今回はコチラ「健康住宅革命―健康住宅革命「木」と「漆喰」を見直す/船瀬俊介著」である。年末に出版した天皇家の本は都内図書館どこも入荷しないのは不思議であるが、コチラの本は入荷してきた。

 健康住宅革命ということで、昨年発見したきのこ組長の「建築とかあれこれ」というブログ。コチラは一級建築士の組長が建築士からウソを見抜くというスタイルであったが、建築史もなかなか手温い(笑)。

 まずは、イギリス140年、アメリカ103年、フランス86年、日本25-30年。これは何かというと、住宅の平均寿命なのだ。同じ木造建築なのに、日本の家の耐用年数のあまりの短さ、お粗末さに唖然とする。

 これでローンが35年であれば残り5-10年はホームレスである(笑)。ある建築会社の社長は、こう、のたもうたそうである。

 「欧米に比べて日本の住宅もツー・バイ・フォー(2×4)である。なぜなら価格は2倍、寿命は4分の1.だからツー・バイ・フォー(2×4)!」戦前の日本の家なら100年、200年もってあたりまえだったのだ!

 そう、5年前に両親が終の住処として選んだこのマンションも、大事に大事に使っているけど、なんてことはない化学物質で汚染されまくった、てんで使えない、ビニールで覆われた砂上の楼閣なのである。

 この前の地震では、我がマンション、廊下にはヒビが入ったという。ヒューザーこと小嶋社長や姉歯物件で沸いた構造計算書偽装事件の頃に建てたため、検査は十分に行われたはずらしいのだが、もしかしたら計算書通りでもダメかもね(笑)。

kitosikkui.JPG

 ネズミも逃げ出すコンクリート住宅とか、木が生み出す健康効果、木は高温乾燥ではなく低温乾燥がよいとか、いろいろネタはあるのだが、記事の長さもあるので、建築狂育のないないづくしの五重悪を紹介しよう。

 1.「木造建築」を教えない ・・・ 本当か?と思ったが、これが真実という。なぜなら、一級建築士でも木造住宅の図面を引けるのは50人中1人という。

 2.「コンクリートの害」を教えない ・・・ 「コンクリート住宅は9年早死にする」という本を船瀬氏が出版するとき、日本建築学会と国交省にこのことで取材をしたようなのだが、コンクリート・ストレスに対する対応は皆無だったという。

 3.「結露」を教えない ・・・ 私の部屋もよく結露が出るのだが、日本の住宅は”ビニールハウス”のため、結露地獄にあえいでいる。壁や天井に貼った”塩化ビニール”は、いっさい湿気も空気も通さない。よって、ビニール境界面の温度差で結露する。

 時間とともに、結露は黒カビ、ダニ、シロアリを養い、住民はアトピー、喘息に苦しみ、マイホームは朽ち果てる。というわけで、最近はEM菌をスプレーして雑巾で拭いて、なるべく換気している。

 東京は放射線物質の問題もあるが、ドイツのシミュレーションの予測を見ながら、網戸・窓付近はEM菌を大量に撒いて防御しつつ、換気を行う。放射線物質汚染のリスクと、室内科学物質汚染のリスク、どちらが高いか?

 4.「断熱」を教えない ・・・ だから、断熱などハナから頭にないコンクリート打ちっ放し住宅などが持て囃される。む~、渡辺篤史の建物たん訪もこういった偽物ではなく、本物の住宅を訪れて欲しいな~。

 5.「防音」を教えない ・・・ 私も常々感じていたことだが、ずーっと一軒家に住んでいたので、防音問題とはある程度無関係だった。よくマンションの人は、隣人トラブルなど多いとは聞いていたが。

 一人暮らしなど安い物件だけかな?という印象だったが、そんなことはなく、我が家のようなある程度のレベルの物件でも、騒音問題はある。しかも、けっこう響くのだ。コンクリだから響くというのは、皆知らない事実なのである。

 最後に、今の世相からおもしろい事実を見つけた。なんとコンクリートは肺がんのリスク第2位の放射性物質ラドンを大量に放出するという。全米では、全住宅の3分の1が1日タバコ10本程度のリスクに晒されているという。

 私の家のテラスなんかコンクリ漬けである。上から、何か覆わないとダメかな(笑)。母親にはこういったことを優しく言っても聞いてくれないので、最近は怒鳴り口調で言っている。ていうか、家も生活スタイルも変更しなければならない。

 トラップはたくさん用意されている。変更して抜け出すのは大変である。一からやり直した方が楽でよいと思う今日この頃(笑)。
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

sumisumi

とってぃさん☆おひさしぶりです。

コンクリートの害、そんなにひどいのですね。
建築家なのに木造住宅も作れないとは、
建築家じゃないですよね。
石工屋さんらしいな、と思いました。
木じゃないんですね(笑)。

優しく言ってもわからないと、怒鳴って言う方式は我が家も採用していました(笑)。
そのくらいにして言わないと、理解もしないし理解しようする態度も生まれませんから。

最近は命の危険についてのことだけに、そういうパワーを使用するだけとなりましたけど。

覚醒していない意識体へのアプローチは相当疲れることでしょう。
しかし、新兵器も投入しているからとってぃ殿は大丈夫でしょう!

無知からの脱却は、心理的にも痛みが伴うのかもしれないですね、ですから人はそれを避けたがる。
by sumisumi (2011-04-07 17:58) 

とってぃ

sumisumiさん☆よくぞ舞い戻ってきました!

応援コメント多数のデフォルト状態が続きましたが、やはり来るべく人が来ないと始まりませんね~。

この本はどちらかと言うと、コンクリの害より、木や漆喰の素晴らしさの方が重点的なんですが、やっぱり害を書いてしまいました(笑)。

論理的に怒鳴る!けっこう大変でございます(笑)。ただ本当に理解しなくても、まずは実行させていい夢見させたいと言ったところです。戻すには戻せないでしょうから。

相変わらず、命の危険は大して感じてないのですが、その他の悩みなんでしょうかね~。でも、命と言えば命なんだろうか。

まだまだ半覚醒かと思います。新兵器もそろそろ真骨頂の威力を見せてくれる頃だと思っています。ただ、これは自然療法を真に知っている人でないと、ポイしちゃう人いるかもわかりませんね(笑)ヽ(´ー‘)ノチャオ!

by とってぃ (2011-04-08 02:12) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。