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欺瞞の言語 [分類待ち]


原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―

原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―

  • 作者: 安冨 歩
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2012/01/07
  • メディア: 単行本

 今回はコチラ「原発危機と「東大話法」―傍観者の論理・欺瞞の言語―/安冨歩著」である。実は、何年も前から私が忌み嫌う方法論を暴露してくれた本である。⇒「ウィキ:東大話法」

 取り上げたいトピックスはいろいろあるが、今回はコチラにしておく(笑)。規則20:「もし◯◯◯であるとしたら、お詫びします」と言って、謝罪したフリで切り抜ける。についてメモ。

 これはもはや東大話法と言えないくらい日本中に蔓延している用法ですが、その精神において東大話法です。というのもこれは、自分が謝罪すべき当事者であるというのに、傍観者に成りすましている、という語り口だからです。(おわり)

 さらに、この用法は特に一般化しているので、周囲でも必ずや見ることがあると思います。もし、これを使う人がいたら、注意深く見てください。他の欺瞞話法を使っている可能性が高いとのこと。

東大話法.jpg

 規則20については、私も経験がある。以前、ネット上でとあるユーザと揉めたのだ。揉めた理由や賛否はどうでもよい。

 結局、しばらくしてからそのユーザが謝罪のコメントをしたのだが、そのコメントに驚いた。「○○さんに説得されたので、謝りにきました。・・・(略)」。

 実は、この人のブログを見ていると、学歴を感じるような記述が度々見受けられた。また他の東大話法を使う傾向もである。

 著者・安冨歩氏によると、良心の呵責がある場合、規則20を併用するケースが多いようであるが、私もそう感じた。いずれにせよ、良心に従い謝罪くらいきちんと行なって欲しいものである。

 本当は東大話法の良い面だけを取り上げたかったのであるが、最後の5章での内容がどうしても「?」が付いて回ったので、今回長くなるがメモしておきたい。

 原子力発電所の事故以来、多くの人が原発に反対するようになりました。それは健全な判断だと私は思います。ところが、そういった人々のツイッターやブログを見ていると、不思議なことに、オカルト的なるものを信じる人が多いことに気付きました。

 どのくらいの比率なのか明示することはできないのですが、私のブログやツイッターの原発に関する記事に好意的な反応を示してくださる方の書き込みを見ると、「オヤ、この人もか」と思うことが頻繁にありました。

 原発事故とその被害状況や、あるいは官僚システムの欺瞞性について冷静に分析し、有益なコメントを出している相当の知識を持つ人が、同時に、

 「今回の地震は米の地震兵器による攻撃だ」

 「核兵器によって地震を起こしたことを隠蔽するために、原発事故が意図的に起こされた」

 「背後に秘密組織の陰謀がある」

 「放射性廃棄物を無害化する技術は確立されているのに、陰謀によって封印されている」

 といった類のことを、原発批判と同じ調子で言っているのです。なぜこんなことになるのか、不思議でたまらなかったので、この問題について考えてみました。

 その結論は、私自身にとっても意外なことでしたが、「原子力とオカルトとは共に、熱力学第二法則を乗り越えようとする幻想という点で、同じ論理構造を持っている」というものでした。以下でその理由を説明しつつ、本書のまとめとしたいと思います(おわり)

オカルト.jpg

 東大話法には、「規則2:自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する。」というのがある。そして、安冨歩氏は名を正すということが大事だと主張している。

 名を正すというのは、どういうことか?というと、今回の原発事故を例に取ると、「ただちに悪影響はない」⇒「長期的には悪影響がある」が正しい表現であり、都合の良いように言い換えしてはいけないということである。

 で、これを踏まえて、メモ部分を見てみると、「オカルト的なるもの」という表現が目に付くのである(笑)。

 「オカルト的なるもの」って、あなたが勝手に解釈してるだけじゃないの?それで、名を正さないで使ってるんじゃないの?って、私は突っ込みたくなったわけで(笑)♪ヘ(゚∀゚*)ノホッホッホッホ♪

 現代経済学は破綻していることを、エントロピーの原理を使って、論理的かつ明快に説明しているのにも関わらず、こういった問題になると思考停止になる。いやぁ、洗脳って怖いですナァと、名著ではあるがこれだけは指摘しておく。

 いずれにせよ東大話法を知っていれば、自己欺瞞のチェックや、欺瞞詐欺予防には役立ちそうである。また、本書のまとめは各自で判断して頂くこととする・・・、でいいかな(笑)?((m(゚◇゚ )m))ウヒャヒャヒャー♪
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sumisumi

とってぃさん☆こんにちは~。

東大話法規則20の「もし◯◯◯であるとしたら、お詫びします」は日常どこでもやっていそうです。
「もし違っていたらごめん!」、これは我が使うかも(笑)。

東大話法規則20のこの表現はいちおう本心じゃないけど、
謝るを含めているから良心の呵責ありというのも納得です。
ほんの微塵の後ろめたさが伺えます(笑)。

当ブログで謝罪事件というとあれか、あれか?
2つほど候補が思い当たりますが人って自の正当性を主張するのは常でありますな。私もそうですが(笑)。

東大話法の醍醐味は責任回避できることかな。
無意識か意識的か無責任が根底にある表現ですね。
いつから無責任人類ニッホン列島となったのか、
洗脳は根強いと感じます。

この規則を見ると自分の欺瞞も他者の欺瞞もチェックするのに役立ちます!(^^)

オカルトという括りでまとめている安富歩氏はそこに興味がないのかワザとはぐらかせているのか、ただのバカの壁なのか、無意識に避けているのかもしれないなとも感じました。

この探求はミミズほどのマクロな責任感と勇気がないと入れない領域ですから(笑)。

超銀河視点とも思える記事が続いてますね!すばらしい。(^○^)

by sumisumi (2012-05-25 17:14) 

とってぃ

sumisumiさん☆こんにちは~。

>「もし違っていたらごめん!」、これは我が使うかも(笑)。

これは使う頻度によるような気がします。TVショーだと、マツコがすごくよく使いますけどね(笑)。

ただ、人によっては、ごめんという枕詞なしに使うと、ズケズケ言う人だなというレッテルを貼られる場合もあるので、避けるには仕方ないことかも知れませぬ。

当ブログは欺瞞で満ちておりますが、当方は正当性を主張しておりません♪先方も謝罪するなら、謝罪する気持ちで来いと言ってるだけでございます(笑)。

>この規則を見ると自分の欺瞞も他者の欺瞞もチェックするのに役立ちます!(^^)

sumisumiさんなんかは話をしていて一切感じませんけど、この欺瞞度を感じる人は仲の良さにも比例するのかな?

でも、仲良くても欺瞞度多い人もいるし、それを見て見ぬ振りをするのもというのもありますし。

だけど、それをズケズケと○輩に突っ込んでも、失礼な人だな?と相変わらず無自覚な○輩だったりと。

結局、自分に使うのが一番かと思います。あ~、でも顕在意識で改良できても、潜在意識に使えるだろうか(笑)。

それが、安富歩氏なのかも知れませんね(笑)。私はバカの壁と見ますが、どうでしょうね。学者ってこういう人多そうです。

で、私はうまい具合に東大話法を使ってますので、ご注意ください♪使われれば使われるほど、使う指数は比例しますよ(笑)♪アヒャヒャヒャヽ(゚◇゚ )ノ♪

by とってぃ (2012-05-26 17:09) 

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